理事長所信

理事長

2010年度 理事長所信

社団法人今治青年会議所
2010年度理事長 渡辺 俊


 

「男気を胸に 団結力をもって
        まちと友をささえる」


〜はじめに〜

今、100年に1度の不況と呼ばれる経済状況の中、我々のふるさと今治においても暗い話題が巷で話されています。我々今治青年会議所メンバーも例外ではありません。しかし、ふるさとのためにそして未来のために、より公益性を持った組織として変化し、多くの諸先輩方が築き上げてきたふるさと今治との信頼関係を守り意志を継承し、時代の変化に適応した活動を行い、個々がJAYCEEとしての責任と自覚をもって、明るい豊かな社会を築き上げなければなりません。個の力は小さいものですが青年会議所として、みんなの力をあわせ団結すれば、すぐに大樹にはならなくとも、小さな芽は出せるはずです。つまりは、今治JCのメンバーがいつの時代においても青年としての能力を発揮するために、今治JCが継続していくこと、そして次の時代への確かなバトンタッチをすることが重要であり、それこそが明るい豊かな社会の実現への確実な近道と信じます。

そのためにも、今だからこそ真剣に、「今治青年会議所」「志を同じうする者」「個人の自立性と社会の公共性」について考えなければなりません。組織は個によって形成され、個は組織の力において能力を発揮します。まずは一人ひとりの意見を尊重し、組織として公共性のある意見にまとめ、それを個々の力が形にしていくのです。今一度、今治JCメンバー一人ひとりが、男気の心を持ってお互いの立場を理解し、助け合い、一致団結し、青年会議所が大きな組織力を発揮できる土壌を作っていかなければなりません。

〜『個と公』『内と外』の調和の取れた組織運営〜

組織運営において一番重要なのが、個人と組織の調和であり、組織内と組織外の視点の調和です。今治という組織と会員一人ひとりという個人が立場と意志を尊重しあって、調和の取れた方向性を導き出し、組織外の行政、他団体、地域の要求に応えながら、我々の志を貫かなければなりません。今まで、今治JCは、先輩達の功績により公益性を持った組織として活動し、地域に認められる組織であり続けていました。しかし、公益法人制度改革にともない、更なる公益的な組織として改革を求められている状況下の中で、これまで以上に公益法人制度改革の研究を行い、組織改革するべきです。そして、組織が存続していくために、個がより良い活動が出来るために、大胆に研究を行い、慎重に議論していくことが必要です。時代の変化に伴い、我々がより活動していきやすい定款・諸規程を研究し、見直し、運営していかなければなりません。

また、組織内の調和のために我々は、会議である総会・理事会はもちろんのこと、会合である例会、委員会を、厳粛で、尚且つ、メンバー一人ひとりに有益な情報を提供でき、積極的に参加できる魅力ある運営を行わなければなりません。そして、公益性のある組織であるためにも、更なる市民への理解のためにも、市民に参加してもらえる公開例会にチャレンジしなければなりません。今現在行われている情報公開だけでなく、我々の生の組織運営を認識してもらうことで、公益性を持った組織として、確固たる立場を確立できると考えます。

〜ゆとりのあるプランと明確な目的意識〜

2011年に(社)今治青年会議所は45周年を迎えます。その歴史の中で、ふるさと今治のために、そして同じ志もつ友のために、青年会議所活動を行ってまいりました。我々は、その歩みを振り返り、伝統と意志を研究、検証し、継承していかなければなりません。そのためにも対外の青年会議所との交流を図り、各種大会を検証し、実施に関してのシミュレーションを行わなければなりません。また、経験あるメンバーの減少に伴い、大会運営や儀礼の継承が途絶えることが懸念されます。だからこそ、今治青年会議所が伝統と誇りを固持していくためにも、身近な大会である愛媛ブロック会員大会を誘致し、実行しなければなりません。そうすることで、若いメンバーにも知識と経験による自信、誇りができると考えます。次世代のために、まちのために、家族のために我々の組織は、知識と経験による自信と誇りを持ち続けることが必要なのです。

〜新たな風による意識の改革と組織力の強化〜

ここ数年間、数多くの方々が卒業しているとともに、会員数の減少が危惧されています。この経済状況の中、更に厳しいものになると想像できます。しかし、我々JCが目指す明るい豊かな社会の実現には数多くの人々の理解と協力、そして何より、共に汗をかき、涙を流すことのできる仲間が数多く必要なのです。また、我々の強みである組織としての若さは、新たなる風である新入会員の価値観や行動が必要なのです。

メンバー全員で、今治JCの誇りと伝統、そして継承している意志を再度認識し、断固たる決意を持ってこの急務である会員拡大に一致団結して臨み、成し遂げましょう。そして、数多くの新しい風と混じり、若さ溢れる組織として意識改革を行い、明るい豊かな社会への実現を目指し、共に成長していきましょう。そうしていくことが、組織力の強化につながっていくのです。

 

〜想いを伝え、想いを支え、新たなる飛躍〜

本年で第8回を迎える「全国高校心の絵本選手権」は、次世代の担い手である高校生の自由な発想と、若さゆえの純粋な想いを絵本にあらわす大会として継続してきました。我々JAYCEEだからこそ、多くの学生達の若さゆえの純粋な想いを受け止めることができ、大会にて昇華し、参加した高校生達を次なる高みへと導いたと信じます。また、この事業は、地域、行政、大学、地域諸団体から協力をいただくことで、数多くの青年会議所の協力者、理解者を増やし、今治青年会議所のひとつの役割として地域に周知し、貢献してきました。

しかし、今、原点に回帰し、目的を再認識し、新たなる事業として再構築するべき時であると感じます。今一度、我々青年の代表であるJAYCEEが、メンバー一人ひとりで時代を背負う高校生の想いを受けとり、支え、わがまち今治を全国へと発信し、事業を検証し、次へと行動していかなければなりません。

 

〜地域と一体感を持って明日を考える一歩〜

我々は地域とともに生き、人とともに歩んでいく団体です。明るい豊かな社会の実現にむけ、ただひたすらに、まちづくり運動を発信してきました。しかし、今の時代には数多くの公益性を持った団体が存在します。JCだけの時代からJCもある時代、そんな今だからこそ、我々が若き力で地域のオピニオンリーダーとして、多くの人々と一緒に手をとり、汗をかくことで、地域力を活性化させ、明るい豊かな社会へと実現を可能にすることができると信じます。

〜子供達の明るい笑顔と未来〜

近年地球温暖化や環境破壊、それに伴う多くの問題が、世界を騒がし、いろいろな環境保護の活動が行われています。今治青年会議所も2008年より子供達を交えた活動を活発に行っています。参加してきた子供達の笑顔を守るためにも、そして、彼らが暮らすこのまちの未来へ、我々は引き続き美しいふるさとへの敬いと美しいこころの育成へ取り組まなければなりません。子供達の明るい笑顔を絶やさないことが、まちづくりの原点であり、未来への希望なのです。

 

〜さいごに〜

諸先輩方が情熱と努力を注ぎ込み築き上げてきた功績のもと、我々は今現在の青年会議所活動ができているということに気づき感謝しなければなりません。また、我々が数多くの会議・会合、事業などに参加し、自己研鑽できるのは、会社や同僚、部下等の協力なくしてはできないということに気づき感謝しなければなりません。そして、我々が青年会議所活動に情熱を注ぎ込むことができるのも、家族という心の支えがあるということに気づき、感謝しなければなりません。数多くの感謝と数多くの愛情、我々はそのために男気という気持ちを持ってまちの礎とならなければなりません。さぁ、今を精一杯頑張り、ともに支えあい、明日という夢のために活動していきましょう。


2010度年スローガン

「男気を胸に 団結力をもって まちと友をささえる」

2010年度基本理念

数多くの感謝と数多くの愛情に気づき、共にささえあい、自覚と責任感のもと、次世代への礎となる

基本方針

1.個と公の調和を尊重し地域と時代に副う公益性を帯同した組織への進化

2.公益性を持った魅力ある組織運営と感謝と誇りを持った夢のある意識改革

3.新たな風による会員の拡大結束と想いのある新たな事業飛躍

4.一体感のある地域力の活性化と明るい笑顔に満ちた未来への創造

全国高校 心の絵本選手権

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